聖書だ! ワクワク

 
 東の国の博士たちはある晩、そのふしぎな星を見てからは、その星が気になって仕方がありませんでした。きっとこれはユダヤの国に世界を救う特別な王さまがお生まれになったしるしにちがいないと思いました。思ったら、どうしてもその救い主の王さまをおがみに行きたくなりました。ユダヤの国は遠い遠い国です。今とちがって車も飛行機もありません。らくだで旅をしなければなりません。でも博士たちは宝物をもって赤ちゃんを訪ねて出発しました。
 みんながそのふしぎな星を見ていたはずです。でもイエスさまをおがみにきた人は多くありませんでした。


□十二月十八日(日)

    マタイ二1 - 6

 ヘロデ王はユダヤ人ではなく、ローマの皇帝に取り入ってユダヤの王さまになって人でした。力はあったのですが、うたぐり深い人物だったと言われます。ですから東の博士たちが来たときに、救い主をよろこんでむかえるのではなく、不安になってしまったのです。救い主に王座をゆずるのはいやだったのです。


□十二月十九日(月)

    ミカ五1 - 4

 ミカはイエスさまが生まれる七百年前に活やくしました。そして、救い主がエルサレムの都ではなく、小さなベツレヘムという村にお生まれになると預言しました。ベツレヘムはダビデ王の生まれた村でしたが、あいかわらず小さな村でした。その小さな村に世界の救い主がお生まれになったのです。


□十二月二十日(火)

    マタイ二7 - 12

 東の博士たちはベツレヘムに向かい、そこでマリヤとイエスさまに出会いました。そしてイエスさまをおがみ、心からのささげものをささげました。私たちはイエスさまのお誕生をよろこんでいるでしょうか。私たちはイエスさまに何がおささげできるでしょうか。


□十二月二一日(水)

    マタイ二13 - 15

 ヘロデは救い主を見つけたら殺してしまおうと考えていました。けれども神さまはイエスさまを守ってエジプトに逃げさせられました。これも旧約聖書に書かれていたとおりでした。


□十二月二二日(木)

    マタイ二16 - 18

 ヘロデはひどいことをします。イエスさまがどこにいるか分からなかったので、ベツレヘムにいた赤ちゃんを全部殺してしまったのです。人間の罪は何とおそろしいものでしょうか。ヘロデは悪いやつ!と言うだけでなく、私の心の中にある罪のこわさにも気づきたいと思います。


□十二月二三日(金)

    エレミヤ三一15 - 22

 ベツレヘムに起こった出来事もまた七百年前にエレミヤが預言していたとおりのことでした。けれどもエレミヤは、悲しみと共になぐさめと希望を語っていました。神さまは悲しみを悲しみだけでは終わらせないお方です。


□十二月二四日(土)

    マタイ二19 - 23

 ヘロデ王が死んでからイエスさまと両親はイスラエルにもどり、北のナザレに住みました。南のユダヤがイスラエルの政治・文化・宗教の中心で、北の方の人はなまりもありましたし、時にばかにされることがあったようです。けれどもそこにも神さまの深いご計画があったのです。