Q1
教育基本法が変わることが、どうしてそれほど大きな問題なのですか。法律は時代や状況に応じて改正するものでしょう? Q2 子どものいじめや自殺、不登校、荒れる学級など、学校には問題がたくさんあります。それらをなんとかするためにも法律の整備は必要なのではないですか? Q3 全面的な改正というけれど、何がどう変わるのですか? Q4 クリスチャンの信仰にとって、何か影響はあるのですか? Q5 具体的にクリスチャンの先生や生徒が困ることが、何かありますか? Q6 「愛国心」を教えるのが問題だといわれますが、新・教育基本法では「愛国心」という言葉そのものを使うのをやめ、「統治機構としての国を愛するわけではない」ということを政府が確認したので、それほど問題ないのではないでしょうか? Q7 クリスチャンも、国を愛することは大事なのではありませんか? Q8 新設の第十条(家庭教育)はキリスト教界でも重視していることですね? |
はじめに
戦後民主的な教育の基盤となってきた「教育基本法」を全面改定する政府与党の法案が、2006年秋の臨時国会で可決成立しました。
この法案にはすでにメディアや書籍で様々な問題が指摘されていますが、クリスチャンにとっても見過ごしにできない点が多く含まれています。皆さんの中には、ひとつの法律の改定がどうしてそんなに騒がれるのか、いぶかっている方もおられるかもしれません。そこで福音による和解委員会では、教会とクリスチャンの視点から、新・教育基本法をめぐる問題点を整理し、日本ホーリネス教団諸教会の皆さんに提示します。子どもたちの育成のために、私たちの周囲の教員たちのために、また、この国の歩みが主のみこころからそれることがないように、とりなしの祈りと、皆さんの生活の場での実践の参考にしていただければと願っています。
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